2019年11月6日水曜日

投球数制限は来春選抜から 投手障害予防の有識者会議

2019年11月6日 (水)配信共同通信社

日本高野連が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」の
第4回最終会合が5日、大阪市内で開かれ、
「1人の1週間の総投球数を500球以内」とする投球数制限を盛り込んだ
答申案をまとめて公表した。
3連戦を回避する日程の設定も明記した。

本高野連と都道府県高野連が主催する大会が対象。
試行期間を、来春の第92回選抜大会を含む春季大会から3年間とし、
期間内は罰則のないガイドラインとして運用するように提示した。

20日に座長を務める慶応大教授の中島隆信氏が、
日本高野連の八田英二会長に答申を手渡し、
29日の日本高野連理事会に諮る。

答申案は、
(1)投球数制限や3連戦を回避する日程設定などの「競技団体としての責務」
(2)週1日以上の完全休養日の導入、複数投手の育成に留意などの
「加盟校が主体的に行うべきこと」
(3)指導者のライセンス制検討、学童や中学野球大会での試合数の精選などの
「野球界全体で取り組むべき課題の検討」―
という三つの大きな柱で構成された。

中島氏は、「日本高野連がこれを受け取って、どういう形で実践していくかを見守り、
その結果として、野球に携わる若者全てが気持ち良く野球ができることを期待」

有識者会議は、昨年12月に新潟県高野連が、
春季県大会で1人の投手が1試合で投げられる球数を100球とする
独自の投球制限の導入を表明(のちに見送り)したことをきっかけに発足。

https://www.m3.com/news/general/709261