2020年1月29日 (水)配信毎日新聞社
ハンセン病患者への差別をなくそうと、
元患者やパラアスリートが、27日に「グローバル・アピール」を発表、
共生社会の実現を訴えた。
都内であった式典で、「すべての人の尊厳と自由が尊重される社会の
実現を追求する」との宣言文をパラリンピアンたちが読み上げた。
式典は、ハンセン病の患者を支援している日本財団が、
1月最終日曜日の「世界ハンセン病の日」に合わせて毎年開いており、
今年で15回目。
パラリンピックを控えた今年は、国際パラリンピック委員会(IPC)も賛同し、
関係者が参加した。
式典で、ドゥエーン・ケールIPC副会長が、
「見かけが違うからと差別されることがあってはならない。
インクルーシブな社会を実現しましょう」とあいさつ。
ハンセン病元患者の森和男さんも、
「回復者も東京、香川、沖縄で聖火ランナーとして走る。
いわれなき差別の根絶を発信したい」
宣言文を読み上げたのは、
車いすラグビー日本代表の池透暢さんと
長野パラリンピック金メダリストのマセソン美季さん。
会場からは大きな拍手が送られた。
https://www.m3.com/news/general/724137