2020年1月30日 (木)配信朝日新聞
カマンベールチーズを食べると、
認知症の予防につながる可能性があるとの研究結果を、
東京都健康長寿医療センターなどの研究グループがまとめた。
認知機能が低下すると、BDNF(脳由来神経栄養因子)という
たんぱく質の血中濃度が減ることが知られるが、
カマンベールを食べることで上昇した。
東京都内の70歳以上の軽度認知機能障害の女性71人を
二つのグループに分け、
片方にカマンベール、もう片方にモッツァレラを1日約30g(2ピース)ずつ、
3カ月食べてもらった。
食べない期間を3カ月おいてグループを入れ替え、同様の試験を実施。
すると、カマンベールのグループは血中BDNFの値が約6%増えたが、
モッツァレラは約2%減る傾向が示された。
BDNFは、運動すると増えることが知られている。
センターの金憲経(キムホンギョン)・研究部長は、
「運動できないほど体力が低下した人でも、
カマンベールを食べれば改善を期待できそうだ」
ただ、チーズには脂質も多い。
「食べ過ぎは禁物。
健康維持には、適切な量の摂取と運動が効果的」と指摘した。
老年医学の国際科学雑誌(https://doi.org/10.1016/j.jamda.2019.06.023)に掲載。
https://www.m3.com/news/general/724416