2022年8月5日金曜日
TVConalースポーツ向けのビデオ解析プラットフォーム
2022年8月3日(水)
シンガポール拠点のスタートアップ・TVConal社は、
NVIDIA Metropolisを活用し、「スポーツ向けのビデオ解析プラットフォーム」を構築した。
NVIDIAがこのほど明らかにしたところによると、
ビジョンAI向けアプリケーションフレームワークのNVIDIA Metropolisをベースとしたこのプラットフォームは、
ゲーム内の重要な出来事の検知、アスリートの動作のモデル化、動きの予測などを行い、
膨大なデータに基づいて「プレイに関する洞察」をリアルタイムで提供する。
スポーツチームやリーグ、テレビ局などのユーザーは、
スポーツの細部を速やかに切り取ることが可能となり、「チームはフィールドでより優れた判断を下せるようになる」。
現在、スポーツコンテンツの数は増加の一途にあり、
全世界のスポーツアナリティクス市場の規模は、2028年までに20%増加するとの予測。
医学的見地からは、プレイヤーの動きに準じた故障識別や疾患予測、事故予測などへの発展によって
「スポーツにおける安全性の担保」への活用も期待したい。
TVConalは、NVIDIA Inceptionのメンバーであり、
NVIDIAによる技術リソースや業界エキスパートへのアクセスの提供、市場進出の支援などを受けている。
https://medicalai.m3.com/news/220803-news-mat2
iPadでアルツハイマー病を識別するデジタルソリューション
2022年8月2日(火)
米マサチューセッツ州ボストンに所在するデジタルヘルス企業のLinus Health社は、
アルツハイマー病を含む認知機能障害を識別するAIプラットフォームを、
ヘルスケアプロバイダー向けに提供を開始することを明らかにした。
認知症患者の40%が修正可能な危険因子を有する一方で、適切なスクリーニングが実施されない現状がある。
実用的でアクセスしやすいプラットフォームの提供を通し、
高齢化の進展に伴って深刻化する認知機能を巡る課題に対処する。
Linusの「Core Cognitive Evaluation」は、新プラットフォームの基盤であり、
10分以内に認知機能について定量的・定性的なインサイトを提供するもの。
同社の「DCTclock」テストを基にした客観的な次世代評価とデジタル質問票を組み合わせることで、
患者の現在の認知状態と将来の認知症リスクの両方を可視化し、医療機関や患者への推奨事項を提供する。
DCTclockは、長年紙ベースで行われてきた時計描画テストをiPadベースで実施し、
さらにその評価・解釈をAIで拡張させたもの。
AIを使用することで完成物としての時計の絵だけでなく、
描画プロセスも評価することで従来よりも高い疾患検出感度を実現した。
この技術は、TIME誌の2021年における「100 Best Inventions」にも選出。
Linusの最高医学責任者であるAlvaro Pascual-Leone氏は
「プライマリケアでより多様な脳ケアを実現するためには、
効率的な評価と実用的なガイダンスの両方を提供する必要がある」とした上で、
「我々のプラットフォームは、認知に関する問題を早期にスクリーニング・特定し、対処することを可能にした。
このプラットフォームでは、患者ごとにパーソナライズされた行動計画を作成することで、
脳の健康を維持・促進するための対策を講じることができる」。
https://medicalai.m3.com/news/220802-news-mat1
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